プロローグ

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通りの一角:薄暗い路地。 何かに慌てたように、野良猫たちが逃げて行った。 「…退屈だ…」 ふと闇が増した。 その中で、艶やかな男の声が響く。 濃さを増した闇の中に、何者かの影が揺らいだ。 均整のとれた長身が窺える。 影が一歩踏み出した。 次の瞬間、路地には何もいなくなり、静寂が戻った。
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