第一話 ━ 変 ━

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第一話 ━ 変 ━

──懐かしい夢を見た。 夕焼けが優しく照らしてくれる小さな公園。 小さな花壇、ちょっと錆びちゃったブランコ、少しペンキの剥がれたジャングルジム、ポコポコ穴が空いちゃってる砂場。 ホントに小さな公園、でも2人で遊んだ大切な時間が詰まった想い出の公園。 夕焼けに照らされた小さな君が隣に立つと並んで伸びる縦長い2つの影、重なる影。 ━光があるから    影は存在する事が出来る━  確かに君はそう言ったんだ。   ━        ━  あれ?私なんて答えたんだっけ?良く覚えていないや。 でも……隣でそれを聞いた君はとても優しく……とても儚く……とても悲しそうに笑っていた。 ──例え夢でもはっきりと思い出せる君の表情。それだけ印象的だったんだ私には。何年前の夢だろ……ハッキリ覚えてないや……。
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