103人が本棚に入れています
本棚に追加
第一話 ━ 変 ━
──懐かしい夢を見た。
夕焼けが優しく照らしてくれる小さな公園。
小さな花壇、ちょっと錆びちゃったブランコ、少しペンキの剥がれたジャングルジム、ポコポコ穴が空いちゃってる砂場。
ホントに小さな公園、でも2人で遊んだ大切な時間が詰まった想い出の公園。
夕焼けに照らされた小さな君が隣に立つと並んで伸びる縦長い2つの影、重なる影。
━光があるから
影は存在する事が出来る━
確かに君はそう言ったんだ。
━ ━
あれ?私なんて答えたんだっけ?良く覚えていないや。
でも……隣でそれを聞いた君はとても優しく……とても儚く……とても悲しそうに笑っていた。
──例え夢でもはっきりと思い出せる君の表情。それだけ印象的だったんだ私には。何年前の夢だろ……ハッキリ覚えてないや……。
最初のコメントを投稿しよう!