処女航海🚢

1/5
145人が本棚に入れています
本棚に追加
/92ページ

処女航海🚢

【1993年1月4日大安吉日】 この日、彼の船乗り人生が始まる🆕 若干、16歳の少年。 港には見送りの家族、友人、関係者ら約100人ほどが集まり、普段活気のないこの寂れた港も今日は何かのイベント模様… 出船前の🚢では軽い宴会が設けられ、皆で乾杯をする🍺 宴会が終わるといざ出港🌊🚢🌊 🚢には大漁旗が掲げられ、五色の紙テープをなびかせて、演歌や軍艦マーチが流れ🎶ロケット花火やら爆竹やらが鳴り響く💣 なぜか、銀行の頭取サンが来て○○銀行と書かれた旗を振っている🚩 もやい(🚢を港に係留してあるロープ)を外し、錨を巻き上げ汽笛を鳴らし港を2回周ったら漁場に向けてまっしぐら(^o^)/~~ どんどん離れていく港を見ていると、いつまでも手を振っている見送りの人達が見えていた。 港のはずれ、一番沖側の岸壁まで🚗で追いかけてきて、クラクションやらラッパやらを鳴らしている人もいた。 港に停泊している他の漁船も汽笛を鳴らし、出港の門出を祝っていた。 こんな光景を見ながら武者震いをしたのを今でも覚えている。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!