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揚縄が終わり次の日縄を入れる漁場に着くと船のエンジンを止めて漂泊する。
この時、一杯🍺の「すぱで」に食べるイカを釣ることもある。
仕掛けはもちろん手作り。
イカ針は機関長に鋼鉄の針金を何本か曲げて先端を削り、鉛を溶かして固定してもらう。
餌は使わない。
女梶木の鼻を30cmほどに切り、表面をサンドペーパーで削りピカールという金属研磨粉で磨く。
そうすると女梶木の鼻は真っ白く艶々になり光沢を出す。
この鼻に機関長から作ってもらったイカ針を付けて仕掛けの出来上がり。
海へ投入して気長にシャクる。(上下運動させる)
主に釣れるのは赤イカ。
赤イカといっても日本近海で釣れる赤イカとは比べ物にならないほどにデカイ。
デカイものでは全長70cm、胴回り30cmくらいのものもいる。そして身が厚い。
刺身はもちろん焼いて食べても一夜干しにしても美味い。
この赤イカはフ(肝)が小さいため、塩辛を作るのは難しい。そこでフに味噌とニンニクを足して塩辛ならぬ味噌辛を作る。
これがまた絶品。これを食べたら🍺が進んで困る(--;)
そのほかに赤イカにそっくりではあるが胴体にウルトラマンのカラータイマーみたいなのがついている妙なイカも釣れるが、このイカははっきり言ってマズイ。
ショッパイというかスッパイというか、どう料理してもマズイ。だから釣れたら捨てる。
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