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新宿、CCI本部
斎藤:3時間前、サウジアラビアのリヤドの外国人居住区で同時多発テロだ。石油会社の従業員が犠牲になった。その後すぐに現場に着いた救急隊、警察をも巻き込んだ。大規模な爆弾テロが起こった。これにより、大勢の犠牲者が、女や子供まで。
修一:残忍極まりないですね。
斎藤:今からFBIへ行って本田君から説明を受けてくれ。
こうして修一はFBI東京支局へ足を運んだ。
FBI東京支局
本田:犠牲者の数は死者100名以上、負傷者200名以上。最初の標的はソフトボール大会、実行犯は警官に扮してた。それと、ウチの特別捜査官のフラン・マナーが犠牲になった。サイクス捜査官、爆弾のサイズはどれぐらい?
サイクス:クレーターの大きさからすると、かなりの高性能爆弾と言える。軍隊レベルだ。9キロから14キロ分のPETNの威力に匹敵する。爆弾の種類としてはセムテックスかC4かもしれない。見ろ、このクレーター。まるで上空から200キロ爆弾を投下した跡みたいなドでかい穴だ。
54才のグラント・サイクス捜査官は爆発物の専門家でその道一筋のベテランである。
サイクス:そうだ。こんな計画性と実行力のある人間はそういない。改造した武器でアメリカ軍の車両を待ち伏せして攻撃するようなチンピラじゃない。タイミングや方法、全てを念入りに計画し、真っ昼間に堂々攻撃してくる。
修一:そうなると犯人は絞られて来ますね。アルカイダじゃないんですか?
本田:その可能性は高い。その線で行けばアブ・ハムザが第一容疑者だろう。ビンラディンの片腕として中東を渡り歩いた男だ。
修一:先輩、この捜査にアメリカが介入できるとすれば今しかありませんよ。
本田:恐らくサウジが了承しない。弱みを見せる事になるからな。FBI捜査官は各自、荷物をまとめて携帯の電源を入れておくように。
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