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学校が街中にあるので、正直最初は通いにくかった。
嗅ぎなれない排気ガス、人間、空気の臭いに正直戸惑った。
でももう今ではそんなことどうでもよくなって。
「……眠い……」
僕が呟くと、大輝が空いている席を見つけて僕に座るよう促した。
僕はその親切に感謝して座る。ちょうど二人分空いていたので大輝も隣に座った。
「……」
「……」
さすがに長時間もの間電車の中にいると疲れるし会話も無くなる。
僕と大輝はあと目的の駅まで四、五とというところでいつもで無理に落ちる。
今日もいつも通り。
夢の中に……
「新也、しんや」
「ん……?」
気付くともう終着間際と言うところだった。僕は眠気眼を擦りながらイスを立ち上がった。
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