1 日常

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学校が街中にあるので、正直最初は通いにくかった。 嗅ぎなれない排気ガス、人間、空気の臭いに正直戸惑った。 でももう今ではそんなことどうでもよくなって。 「……眠い……」 僕が呟くと、大輝が空いている席を見つけて僕に座るよう促した。 僕はその親切に感謝して座る。ちょうど二人分空いていたので大輝も隣に座った。 「……」 「……」 さすがに長時間もの間電車の中にいると疲れるし会話も無くなる。 僕と大輝はあと目的の駅まで四、五とというところでいつもで無理に落ちる。 今日もいつも通り。 夢の中に…… 「新也、しんや」 「ん……?」 気付くともう終着間際と言うところだった。僕は眠気眼を擦りながらイスを立ち上がった。
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