-SA5『裏業社』-結成

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ノアの素早い蹴りが宙を舞った バシン!!! ノアの蹴りはバーハイムの片手の手のひらに収まってしまってガッチリ握られた 《ノア》 「…………」 ノアの足をユックリ見た 《バーハイム》 「的確な速度とタイミング、そして狙った場所」 人の急所の一つである脇腹をゆっくりとみると一言 「流石ですよ…ノア・ローバン君…しかし、君も捕まってしまったね」 左右の手でノアの足とブラットの拳を受け止めたまま捕まえた二人を見た ノアとブラットはバーハイムの超人的な握力の前に動きを封じられた 《ブラット》 「残念ながらコッチは四人なんだよ」 前方に居るエースの方を見る 《ノア》 「その通り…」 ノアはバーハイムを睨み付けた 《アーク》 「任せたぞ、エース…」 アークはエースに作戦を伝えた様だ 《エース》 「あぁ…」 ゆっくり立ち上がると 走りだしたエースの後ろを アークが続いて走りだした 《バーハイム》 「四人ですね…えぇ…知ってますとも」 《エース》 「うぉりゃ!」 バーハイムは身を屈めて避けたつもりだった しかしエースは蹴りを打たずバーハイムの頭上をそのまま抜けた 「フェイントって知ってるか?なんつって」 《バーハイム》 「フェイントですか!!!」 《アーク》 「うぉりゃ!」 アークが飛び蹴りを 《バーハイム》 「ならば蹴りには蹴りを!」 ドン! 蹴りと蹴りが相殺したが 頭上をすり抜け後ろからバーハイムを蹴ろうとしたエースの蹴りがアークの蹴りと相殺したのだ 《エース》 「避けられた!!!!!!!」 《アーク》 「速い…」 エースとアークは完全にバーハイムを貫いたつもりが バーハイムはブラットとノアを離してすり抜ける様にして避けたのだ 《バーハイム》 「無理無理…私何年裏やってると思ってるの?…………ただ…2つ言えることは私とここまでやり合った素人は…君達が初めてだってことと、諦めたほう良いってことだけ」
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