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ザァァァーーーーー
一昨日から降り続けている雨は一向に止む気配はない。
まるで何かを予感しているように不気味だ……。
シスター「雨…止みませんね……。」
窓の外を見ながらシスターがつぶやく。
神父「このところ水不足でしたが…これでは逆に水害が発生してしまいますね。」
歳は二十半ばぐらいだろうか、右目に眼帯をした男は読んでいた聖書を閉じる。
格好からして神父のようだが到底神父には見えない。
シスター「ええ…けが人こそ出ていないものの、隣町では家が浸水したと聞きます…」
シスターは憂いを帯びた顔でじっと外を見つめる。
神父「私たち神に仕える者が心配そうな顔をするものではないですよ。そのためにラーサ様に祈りましょう」
シスター「ザナ神父……」
ザナと呼ばれた眼帯の男は講堂にある女神の銅像へと目線をやる。
ザナ「我らが願い…きっと聞き入れてくれましょう」
シスター「しかし…私何か嫌な予感がします…」
シスターは小さな体を震わせている。
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