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放課後、いつのまにか隣に座っていた永井渚はもういなくて・・
なんとか断ろうとしていたことをあきらめて、あたしも桜胡に向かう。
15分ほど校舎を見渡しながら歩くと、桜胡の入り口が見えてきた。
あたしたちの学校は内装が綺麗に施してあって、
結構なの知れ渡っている学校ということもあり、設計がモダンで綺麗。
そういえば・・
桜胡で待ち合わせなんて行ってたけど、一応湖だし結構広いんですけど・・。
どこで待ったらいいのよ・・
あたり見渡してもいないわ、
探してみてもいないわ、
誰一人の声すら聞こえない。
「もうっ!人の事呼びつけておいて・・どこなのよ!」
最悪すぎるシチュエーションにいる今、あたしは最高にイライラしていた。
足下に転がっていた石を蹴りとばすけど、1mほどしか飛ばなかったこの子。
おまけに思いっきり足先を地面にぶつけてしまったあたし。
「本当今日ついてない・・もーー最悪っ!」
「一人でなにやってんだよ。」
後ろから聞こえた低い声。
振り返るとそこには永井渚が立っていた。
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