一人ぼっちのクリスマス

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   そう、つまりアタシは自他共に認める美人なのだ。  彼氏だって作ろうと思えば作れるけど、まだアタシは一人で居たいから作らないだけだ。  そうだ、だから彼氏が居なくたってなんの問題も無い。   「独身女性の中で『自分は結婚出来ないんじゃなくてしないだけ』と思ってる人が居る様ですが、それはレッドカード! 本当に危険信号なので気を付けて!」    あまりの完璧なタイミングにTVから流れてきた声に、空気と顔がピキッとひび割れる。  それを察した美沙は、小さく溜め息を溢して頬杖をついた。   「いい加減朱鳥も結婚した方が良いわよ? いつまでも若い訳じゃないんだからさ。こうして女二人で喫茶店でお茶飲むのも虚しいでしょ?」    うん、去年まで私と一緒の思考だった奴に言われたくない。  自分が結婚するからっていい気になるんじゃねえよっ!   「へいへい、美沙さんは幸せ真っ只中ですものねえ。……浮世ばかりと思うなよ」   「おい、小さい声で不吉な事言うんじゃないよ。ただでさえマリッジブルーなんだからさ」
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