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そこまで香野が話すと高田さんは納得したようだった。
「では私は誰にも話さないと約束しましょう」
「ありがとうございます」
そして秘密の一味探しが始まった。
だがどうやってこの資料だけで一味を見つければいいのだろうか?私は香野にそれを聞いてみた。
「香野さん、どうやって見つければいいのか見当がつかないのだが」
「それは簡単な事だよ大野君。この中から嘘をついている者を見つければいいだけの事。一味の奴は手掛かりを消すだけでなく、警察の捜査を撹乱するために嘘をついているはずなんだ、だから今だに正確な情報がないのだよ。こうして資料を見ていても犯人の人数すらあやふやになっているだろ。それはこの中に嘘を言っている者がいるからなんだよ。またその嘘を信じて証言してしまった者や、混乱して正確に記憶にないのにてきとうに答えてしまった者もいるためだ。
では早速、嘘つきを見つけようではないか」
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