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そうそう、こうしてはいられない。強盗団の仲間と接触しなければ。
私は車に乗り込み、とあるホテルを目指した。そのホテルは今から接触する男の住むマンションが見えて、周りも見渡せる。強盗団が彼を監視しているかどうかをまず確認すると言うわけだ。
車を1時間ほど走らせてたところでホテルについた。そして警察である事をホテルの責任者に伝え、例の男のマンションが見える部屋を使わせてもらう事ができた。
そして早速部屋に移動すると、あらかじめ用意していた高性能の双眼鏡を手にとった。強盗団はどうやら相当な手慣れのようだと香野に言われ、この双眼鏡を選んだのだ。この双眼鏡はとある軍でも使っていて、レンズが光りを反射する事がない。つまり光りの反射で相手に気付かれるという事がないのである。
私はさっそく双眼鏡をのぞきこんだ。そしてすぐに例の男の部屋を見た。
男は部屋の中に居た。レ―スのカ―テンごしにうっすらと3日前に見た男の顔が見える。
そう、私が接触する男は3日前の強盗事件のさいに私が調書をとった男である。
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