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次の日。
私は昨日、香野に言われた通りに警察署の近くにある本屋で彼が来るのを待っていた。
私が本屋に着いて5分もしないうちに香野が現れた。
「お待たせしました。じゃあ行きましょう」
「行きましょうって何処に行くんだい?まさか警察署かい?」
「ええ、警察署に行くんです」
「ちょっと待ってくれ、銀行員を調べるんじゃなかったのかい?」
「ええ、ですから警察署に行くんですよ。警察署には私達が欲しい情報がきっとありますよ。さあ行きましょう」
そう行って香野と私は警察署に入っていった。
警察署に入るとすぐに一人の男が話しかけてきた。
「待っていましたよ香野さん」
「これはこれは高田さん。お久しぶりです」
彼は刑事の高田さんだ。私が香野と知り合うより前から香野とは知り合いのようで、香野は彼に事件のアドバイスなどをしているらしい。そのかわりに、ときたまこうして警察の情報を教えてくれるのである。
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