はじまり~夢宙図書館~

2/4
前へ
/42ページ
次へ
   …あれ?この本を開いてくれたのは、貴方なのですか?   ――ここは、言うなれば何もない、静かな宇宙の様な…お母さんの胎内の様な所だと思って下さいね。 その空間に、様々な世界の、様々な物語が記された書物…本が浮かんでいる。 私はここを、勝手に"夢宙図書館(むちゅうとしょかん)"って呼んでます。    今、貴方はその無数にある本達の中からこの本を選び取ってくれた訳ですが。  凄い偶然ですね。貴方の住んでる世界と、この本の世界観は、とっても似ているのです。だから、読んでいてもそんなに混乱する事はないと思いますよ。    ただ少しだけ違うのは、貴方の世界と違い、この本の世界には「魔法」「竜」「仙人」という物が、普通に当たり前に存在するのです。…まぁ三つ目に関しては、貴方の世界にも居ると言われてたりするのですよね…本当に居るのでしょうかね。居らっしゃるのでしたら、是非お会いしてみたいものです。    …あぁ、話が逸れました。簡単にこの本と、この世界について説明させて下さいね。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加