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桜田峠には沢山のギャラリーが集まっている。
「ちょっと、この人だかりはなんなのよ!?」
真紀が苛立たし気に叫ぶ。
「相手が集めたようだよ。
どうやら、もう勝った気で、自分たちの力を知らしめる気みたいね。」
ギャラリーから情報を得てきた越子がそう真紀に教える。
「でもね。」
真紀が続ける。
「もしこのステージでうちの助っ人が勝っちゃったら、最高に面白いよね。」
その言葉に、民那と真紀が思う。
((越子、なんて恐ろしい子!!))
「で、でなんだけど。
その肝心の助っ人は何時来るの?」
民那が越子に問いかける。
「あー、そろそろ来るんじゃない?」
民那の問いに越子がのほほーんと答える。
「来るんじゃない?って、アンタ……。」
真紀が呆れ気味に呟く。
そんな会話をしている三人にS15とR32のドライバーが背後から声が掛ける。
「よう!!借りを返しに来たぜ。」
「今日の勝負はもらう。」
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