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そんな馬鹿な妄想を掻き消すようにポケットから鍵を取り出し鍵穴に差し込むが、こういう時に限って鍵がなかなか開かない。
ようやく鍵を開け、勢いよく扉を引くと、予期せぬ衝撃に一瞬肩が外れるかと思った。
麻那も大きな音に驚いたらしく、目を見開いてこちらを見ている。
もう一度ゆっくりドアを引いてみるが、やはり途中で何かに引っ掛かる。…どうやらドアにチェーンがかかっているらしい。
…ちょっと待て。
なんでチェーンがかかってるんだ…?父さんは単身赴任だからありえないとして…母さんは仕事でまだ帰っていないはず…万が一帰っていたとしても母さんはいつもチェーンをかけない…なら誰が…まさか…泥棒が立て篭もったとか宇宙人が攻めてきたとか)以下略
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