第二十五章 葬送あるいは月世界渡航

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前頁解説 最愛王:フランス国王ルイ十五世をさす。数多の愛人をもち華麗にして奔放な生涯を送った。 その一方で〝生きる疑問符〟といった人物評も伝わる。  女装する外交官にして剣豪シュヴァリエ・デオン、ヴォルテール、ボーマルシェら後世に名高い錚々たる著名人をエージェントとして擁する諜報機関〝王の秘密局(スクレ・デュ・ロワ)〟を創設し秘密外交を繰り広げた一面も持つ。 白鳥の王:バイエルン国王ルートヴィヒ二世をさす。音楽家ワーグナーのパトロンとしても有名。白鳥の騎士ローエングリンを主人公とするオペラを愛し、白鳥にまつわる地名の土地に数々の城を築いた築城愛好者でもある。〝私は永遠の謎でありたい〟との言葉を残した。 なお彼の精神病については、国家財政を傾けかねない浪費を危惧した重臣らによる陰謀との説もあり、真偽については議論の余地がある。
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