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ミチル父「ミツルくんは確かに元気になったよ。いや、むしろ元気になりすぎてるくらいさ。いやいや元気なのはいい事なんだけど……まぁ…」
ミチル「心配なのよね…。」
ミツル「なんだよみんなして!ボクだって……そうだ!サファイアさん、ボクと勝負してよ!ボク、自分の力を試してみたいんだ!!」
サファイア「へ?」
ミツル「バトルだよ、トレーナー同士は出会ったら戦うのがお約束なんでしょ?」
サファイア「え~。そりゃ構わないけど……」
サファイアさんはチラリとおじさんの方をみた。
ミチル父「うん、私からもお願いするよ。ミツルくんも君と戦えば満足するだろう。」
サファイア「……よしわかった!やろう、言っとくがオレは手加減なんかできないからな。」
ミツル「……うん!さぁ…やろう!!」
サファイア「いくぞ!ジュプトル!!」
ボンッ
サファイアさんはキモリの進化系、ジュプトルを繰り出した。
ミツル「さぁいくよ。ラルトス!!」
ボンッ
ミツル「ラルトス、ねんりき!」
カッ
念力がジュプトルを襲う。
よし、効いた!……かな?
ジュプトルは大したダメージもなくその場に立っていた。
サファイア「残念。さ、こっちの番だな。ジュプトル、リーフブレード!!」
ジュプトルは素早い動きでラルトスを斬り付けた。
ミツル「うっ…ラルトス負けるな!はんげ……」
バタッ
ミツル「え…?」
ラルトスは一撃でその場に伏した。
サファイア「勝負あり…だな。心配するな、峰打ちだ。じきに動けるさ。」
ミツル「ラル…トス。そんな…」
ミチル父「いやいやよく戦ったよ。でもこれじゃあまだジム挑戦は早いみたいだってことがわかったじゃないか。」
サファイア「う~ん…ま、確かにラルトスも育ってはいたけどミツルにジムは早すぎるな。なに、また力をつけて挑戦すればいいさ。」
ミツル「………そうですね。ボクじゃまだ…力不足でした。帰りましょう。おじさん。」
悔しかった。あまりの自分の弱さが恥ずかしかった。
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