カナズミシティ

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カナシダトンネル。シダケ側から見ると短い様に見えたこの洞窟。    壁がなくなっていざ進んでみると長い長い。    道中、所々に小さな照明が点いており洞窟の壁面をうっすらと照らしていた。     しばらくそのまま歩いていくと目の前の岩影から何かが飛び出した。      ミツル「わっ!このポケモンは……ゴニョニョ?」   ピンク色の体にやや垂れ下がった耳。間違いなくゴニョニョだ。    ミツル「よぉし、いくぞロゼリア!」    ボンッ    ボクは両手に薔薇をぶら下げたオシャレなポケモン、ロゼリアを出した。    するとゴニョニョは驚いたのか大きな声でさわぎはじめた。      耳をつんざくような音が洞窟内に響き渡る。      ミツル「っ~うるっさいなぁ~もう。ロゼリア!マジカルリーフ!!」      虹色の葉が無数に作り出され、ゴニョニョを襲う!      ザクッズパッ    ゴニョニョは痛みからますます大きな声で叫ぶもダメージは大きく、倒れた。       耳がまだキーンとする。うぅ……冗談じゃないよ。鼓膜がおかしくなりそうだ。    ミツル「……こんな所早く抜けちゃおうっと。」         更に進んでいくと遂に洞窟の出口がその姿を見せた。    ミツル「やった……ようやく外に……ってあれ?」     そう簡単には出してくれないか。出口付近にはまたあのピンク色のポケモン……が………ん?      ミツル「……違う。ゴニョニョじゃない。あれは…」    細い目、かわいらしいしっぽ、紛れもない…あれは…みんなのアイドル!      ミツル「エネコだ!うわぁどうしよ…かわいい!触っても大丈夫かな?」      手招きすると意外にあっさりエネコはこっちに歩いてきた。      それからボクは洞窟の入り口でエネコを抱っこしたり肉球をぷにぷにしたり頬摺りしたり肉球をぷにぷにしたり強く抱き締めたり肉球をぷにぷにしたり……      ミツル「ぷはぁ……いやぁ堪能したぁ。」     ふとボールを目の前に差し出してみる。      するとエネコはゴロゴロしながらボールで遊びはじめた。    ミツル「かっ……かわいいっ!どうしよ!ホントにかわいいよ!!」    かちっ    ボンッ    ミツル「………………………………………あれ?」    エネコはうっかりなのか計算なのかわからないがボールのボタンを押してしまいそのままモンスターボールに収まった。 
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