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その日。はじめて1人での外泊。
内心ドキドキしながらボクはポケモンセンターで眠りについた。
明日にはきっとシダケは大騒ぎになっているだろう。
できるだけ早くなるべく遠くまで行きたいところだ。
明日、勝ち負けに関わらずジムリーダーに挑戦したらすぐにここを発とう。
いや、できれば勝って……
ん~~眠いや……まぁ明日考えたらいいや。
翌日。ボクは朝一番にカナズミシティのジムに来た。
中に入り、受付でジムリーダーとの対戦を申し込む。
挑戦はすぐに受諾され、ほどなくボクは広い闘技場に案内された。
中央には既にジムリーダーが待ち構えていた。女の子だ。
ツツジ「ようこそ。私はこのカナズミジムのリーダー、ツツジです。もともとは近くのトレーナーズスクールの出身でして…この度その成績と実力が認められリーダーにならせていただきました。」
ミツル「うん。知ってる。テレビでやってたもの。トレーナーズスクール開校以来の天才!って。すごいよねまだボクと同い年くらいなのにさ。」
ツツジ「毎日たゆまぬ努力を重ねた結果ですわ。年齢は関係ありません、この世界は実力がすべてですから。」
ミツル「そうだね。ボクも自分の実力がどれぐらいかわかんないけど……勝つつもりでがんばるよ!」
ツツジ「ふふ…いい勝負にいたしましょう。審判、試合開始の合図を。」
審判「使用するポケモンは六体まで。ただし先に三体戦闘不能となった時点で勝負ありとします!
それでははじめます!
レディ………」
三体やられたら負け…か。どのみち三体しかいないし……
「ファイト!!」
ミツル「まかせたよ、エネコ!!」
ツツジ「いきなさい、イシツブテ!!」
ボンッ ボンッ
はうっ……これは…最悪だ……
ツツジ「イシツブテ、たいあたり!」
イシツブテはその硬い体をエネコに向けた!
ミツル「遅いよ!ねこだまし!!」
パァン
イシツブテはいきなりの張り手にひるむ。
ミツル「おうふくビンタ!!」
パァンパァン
続けざまに強烈なビンタが入る。
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