カナズミシティ

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ツツジ「やっかいな相手ですね。ならば…先手を打たせてもらいます!」    ゴローンは手足をたたみ、体を丸めると高速で回転しながら体当たりを仕掛けてきた!       ミツル「!これは…ころがる?」    ロゼリアはそれをかろうじてかわす。    ツツジ「避けても無駄ですわ!切り返しの度に加速するゴローンを止める力はそのロゼリアにはないでしょう!?」      ミツル「うっとぉしいなぁ……少し落ち着けてあげるよ。ロゼリア、くさぶえだ!」  ロゼリアはくさぶえで心地よいメロディを奏でた。      ツツジ「無駄だといって……っ!?」      ゴローンの回転が徐々に緩み、ロゼリアの手前でゴローンは完全に停止した。     ミツル「もう暴れないようにキミの体力、奪っておかないとね。」     ロゼリアはメガドレインでゴローンの体力を吸い尽くした。      ツツジ「……そうか、くさぶえは相手を眠りにつかせる技……回転を止めるとすればこれ以上の策はない。なかなかできますわね。でも……文字どおり、私のゴローンは転んでもただでは起きませんわよ?」      ミツル「はっ、ロゼリア!ゴローンが目を覚ましてる!!気を付け……」      ドォォン      ミツル「…………な……………え…………?」      ツツジ「じばく。あの状況から逆転できる唯一の方法でしたわ。できれば使いたくはなかったのですけれど……。」      ミツル「………ひどいね。いいや、これがポケモンバトル、か。うん。」      ツツジ「さぁ、お互い二体戦闘不能となりました。次にどちらかのポケモンが倒れれば勝負は着きます。」    ミツル「決まってるよ。倒れるのは……キミのポケモンさ!!いくぞ、ラルトス!!!」    ボンッ    ツツジ「出番よ、ノズパス!!」    ミツル「ノズパス?見たことないポケモンだ…。」     小さなモアイ像みたいな外見に赤い鼻……いわタイプなのはかろうじてわかるけれど……    ミツル「先手必勝!サイケこうせん!!」    ビビビビビビッ    サイケこうせんがノズパスをとらえる。    ミツル「効いてるのかな?よくわからないや。」    ノズパスはじっとしたままその場を動かない。
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