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灯りの見えた先には炎タイプのポケモン、ドンメルとおかしなフードをかぶった男が一人腰掛けていた。
「………なんだ。ジジイじゃねーのかい。」
ジジイ?まさかこの人…
ミツル「あなたがハギさんのポケモンを奪ったんですか?」
「ふん…なんだボウズ。ジジイの知り合いかい?」
ミツル「返してもらいましょうか。」
ボンッ
ボクはキルリアを出した。
「ケッ、クソ生意気なガキだぜ。マグマ団に逆らうとどうなるか…身体に覚えさせてやるか。」
男のドンメルが戦闘態勢に入る。
ミツル「マグマ団?」
「じきにその名を知らないものはいなくなる、最高最強の集団さ。さぁ、ドンメル!かえんほうしゃ!」
ボオッ
凄まじい炎がキルリアに襲い掛かる!
ミツル「ねんりき!」
ガコォン
洞窟内の岩に働きかけ、防御壁をつくったねんりきがかえんほうしゃを阻んだ。
「ほう?だが隠れてばかりでは勝負にならないぜ!」
ミツル「隠れるつもりなんて…さらさらない!」
バシュッ
岩壁を突き破り、サイケこうせんがドンメルを直撃した。
予想外の一撃にドンメルはそのまま倒れた。
「なにぃ!やるなボウズ。かなり鍛えられたポケモンを持ってやがる。」
ミツル「さぁ、今すぐピーコちゃんを返してください。」
「だがなぁ…。ポケモンってやつぁ相性が命よ。」
ボンッ
そう言って男はポチエナをくりだした。
「悪タイプにゃあエスパータイプの攻撃は効かねぇ。だがまず…」
ミツル「………ッ!?」
ガブッ
ミツル「うああっ!!」
ポチエナはすばやく間を詰め、ボクの腕に噛み付いた。
「ひゃははは!言ったろぉ?痛い目にあってもらうって。」
ミツル「はな…せぇっ!」
ボクはなんとかポチエナを振り払った。牙がかなり深く食い込んだようで血がだらだら流れている。
「ふふ…さぁーて次はキルリアの番だな。」
ミツル「…………………………もう容赦しない。先に仕掛けたのはアナタですからね?」
カッ
キルリアの目が光った。
「ケッ、ほざけ!大口叩いたトコでそいつじゃポチエナにかてねーんだよ!」
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