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センリ「この子はミツルくんと言うんだが…彼はまだポケモンを持ったことがないらしい。そこでだ!お前と協力して野生のポケモンを捕まえてもらおうと思ってな。」
サファイア「へぇ…なーるほどね。いいよ。行こうか。ミツル。」
ミツル「は…はい!よろしくお願いします!」
僕はサファイアさんに連れられて外に出た。
サファイア「そうだな。野生のポケモンってのはこういった草むらなんかに生息してる。だからポケモンを持ってないととても危険だ。って知ってるか。はは、何せ僕もトレーナーに成り立てなもんでね。君と大した差は………んっ?」
ガサッ
サファイア「お出ましか…」
草むらの陰から現れたそいつは薄い緑色の頭に小さな目。明らかに戦闘向けではないポケモンだった。
サファイア「どれ…図鑑を…っと。」
サファイアさんは赤い電子辞書のようなモノを開いた。
サファイア「ラルトス…か。」
ミツル「ラル……トス?あのポケモンの名前ですか?」
サファイア「ああ、そうだよ。ポケモン図鑑がそう言ってるんだ。間違いない。さて!いくぞ、キモリ!!」
ボンッ
そういってサファイアさんは草タイプのキモリを出した。
サファイア「さ、ミツル。キモリに命令を出すんだ。そうだな……まずははたくって命令してみて。」
ミツル「は…はい!キモリ、はたく!!」
キモリは素早く地を駆けラルトスに強烈な張り手を食らわせた。
パチィン
ラルトスがぐらつく。
サファイア「よし、いいぞ。じゃあこのボールを投げるんだ。」
僕はサファイアさんに手渡されたモンスターボールをラルトスに投げた。
ボンッという音と共にラルトスはボールに収まった。
ミツル「…やった!捕まえた!」
サファイア「うん。上出来だ。なかなか上手いじゃないか。」
ミツル「ありがとう、サファイアさん。僕ラルトスを大切にします。」
サファイア「ああ、なかなかセンスあるし、今度会ったらバトルでもしようぜ。さて、とりあえず父さんの所へ戻ろうか。」
センリ「おお、戻ったみたいだね。無事、捕まえられたみたいでよかった。」
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