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神の理をやぶり、人となった人魚に幸せが訪れるはずもなく…
幼い人魚を助けるため、その姉妹の人魚達も断りを破る。
海の恵みの証である姿形を髪を切ることで歪め、幼き人魚を取り戻そうと魔女の誘惑に乗る。
力の宿る髪と引き換えに、人になった人魚を人魚に戻す剣を手に入れたのだ。
その剣できっかけとなった人間を殺めれば、人魚に戻れるという、恐ろしい呪いのかかった剣を…
人魚たちのもつ海の恵みの証がわずかではあるが、魔女の手に渡り、魔女はより魔力を高める。
心美しき精霊たちは、魔女の企みに気づいていなかった…。
人間の男は、魔女の力に操られており、人魚を選ぶことなどないということに…。
このまま、人魚が泡となり、人魚が悲しみに包まれれば、この海は恵みを失う。
…それに私は、あの幼い人魚と約束したのだ…。
…守ると…。
私は、海の生き物達に呼びかけた。
あの人魚を助けようと…。
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