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土曜日の、夜。
今日はめずらしく二人で外へ出掛けて、そのまま泊まるためいずみの家へ二人で帰宅したのは、もう夜もすっかり更けた頃だった。
「あー、疲れた。」
「もう11時かー。
久しぶりにこんな買い物したなー。
海、俺もう眠いからお風呂入っていい?」
「一緒に入ろうか?」
「狭い。」
そう言うといずみはバタン、とドアを閉めお風呂へ向かってしまった。
今日もつれないよね、いずみちゃんは。
あれから2ヶ月。
俺たちはまだ、体の関係はない。
…それはまあ、いいとして。
いや、正直全然良くはないんだけど。
とりあえず置いといて。
いずみから、まだ好きって言ってもらってない。
昔俺がしてきたこととか、いずみの性格とかを考えると、そう簡単に言ってもらえることじゃないのはわかってるんだけど…。
ユウキとは今もバイト先は一緒みたいだし。
何よりいずみは、モテる。
俺といて楽しいのかな?とか
ただ俺の強引さに流れされて俺といるだけなんじゃないか、とか
考えたりする。
だからって
いずみを諦めたり絶対しないけど。
でも、不安にもなるでしょ、あの素っ気なさ。
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