sweet 19

2/9
876人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
土曜日の、夜。 今日はめずらしく二人で外へ出掛けて、そのまま泊まるためいずみの家へ二人で帰宅したのは、もう夜もすっかり更けた頃だった。 「あー、疲れた。」 「もう11時かー。 久しぶりにこんな買い物したなー。 海、俺もう眠いからお風呂入っていい?」 「一緒に入ろうか?」 「狭い。」 そう言うといずみはバタン、とドアを閉めお風呂へ向かってしまった。 今日もつれないよね、いずみちゃんは。 あれから2ヶ月。 俺たちはまだ、体の関係はない。 …それはまあ、いいとして。 いや、正直全然良くはないんだけど。 とりあえず置いといて。 いずみから、まだ好きって言ってもらってない。 昔俺がしてきたこととか、いずみの性格とかを考えると、そう簡単に言ってもらえることじゃないのはわかってるんだけど…。 ユウキとは今もバイト先は一緒みたいだし。 何よりいずみは、モテる。 俺といて楽しいのかな?とか ただ俺の強引さに流れされて俺といるだけなんじゃないか、とか 考えたりする。 だからって いずみを諦めたり絶対しないけど。 でも、不安にもなるでしょ、あの素っ気なさ。 _
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!