第一話 階段の影

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そんな阿呆の極み的会話をしていると自宅はだいぶ近づいていました。 私の家の近所には随分昔からある石造りの階段がありAはそこを上がったほうが近道でした。 その場所に着いた時に私は異変に気がつきました。 階段の真ん中ぐらいに白い人型の影が立っているのです。 「あれ…?なんやあれ?」 もう一人の友人Yに私は問いかけるとYもどうやら見えていたらしく頷いて返事を返してきました。 かく言うAは「なんかおるん?」と首を傾げていましたが… ふと私がもう一度影を見るとそれが徐々にこちらに近づいてきました。 なにか…嫌な予感がし私は二人に「走れ!」と言い逃げました。 「Aお前見えんかったか?あれ…白い影…」 「そんなんいたん?ちょぉ待ってや怖いやん…」 Yも「A…あれはヤバいやつやったように見えた」と言っていました。 とりあえず各人家に無事帰りましたが…やはりあの謎の影…なんだったのか気になります。 勿論今では目の錯覚であることを祈りますが…
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