借金少女の秘密

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「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 今俺は繁華街を逃げ回っている。 何故逃げ回ってるかって? 俺の親友でもあり先輩でもある馬鹿が他校生を挑発したからだ。 「あいつ等しつこいなぁ~!いっちょ締めたろか!」 「馬鹿野郎ー!銀先輩があいつらに挑発したんでしょーが!しかもあんな人数!勝てるわけ無いだろ!」 この俺の横を走ってるロン毛をヘアーバンドでオールバックにしてる奴が恥ずかしながら俺の親友、森宮銀次(モリミヤギンジ)俺の一つ先輩だ。 モテ顔なのだが馬鹿で変態野郎だ。言わなくても分かると思うが寄ってくる女の子なんて一人も居ない。 さあ本題に入ろう。今俺達を追いかけてくる他校の不良さん達、人数は10人ほどだが…全員いかつい顔をしていてかなり怖い。 まあ、全てはこいつが悪い。今日は珍しく遅刻しないで学校に行けると思い銀先輩と登校していたのだが この野郎!コンビニに溜まってた不良さん達に「お前のかーちゃん出臍!悔しかったらかかってこいやぁ!」とか大声でぬかしやがった! 要するにこいつは挑戦的なのだ。 結果こいつと連んでるとロクな事はない!でもこいつも俺の友人でもあり長い付き合いだ。何故かついて行ってしまう俺。 でも、もう慣れた。 慣れって怖いね… 「あー!もう駄目や…ウザったいしあいつらぶっ殺したる!」 足を止め後ろを振り返る銀先輩。流石に無理がある!10対2…勝算はない。
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