借金少女の秘密

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俺もとっさに足を止め振り返る。その間にも不良さん達は迫ってくる。 「無理だ!銀先輩!あんな人数!」 すると銀先輩は首を捻りニッコリと微笑み笑いかけてきた。 「何言ってんねん。成せばなる!やろ!お前の口癖や」 成せばなる…どんな危険な状況にも成せばなると言う言葉を使い続けた俺。確かに…成せばなるな! 「たくっ……しょうがねぇな!今回は付き合ってやるよ」 めんどくさそうに言って銀先輩の横に立つ。ニッコリと微笑みガッツポーズを見せてきた。 「よっしゃ!行くで勇一!」 「おう!銀先輩!」 そして俺達は不良の群れに突っ込んで行った。 殴り殴られの攻防戦。流石に10対2はキツい、 そして俺達の喧嘩は呆気なく幕を閉じる結果になった。 喧嘩中に俺達は六人はダウン出来たのだがこちらも煙草を吸ってるせいかスタミナが無くなる寸前だった。 殴る力も無く殴られ続けていた俺達にポリ公と言う救いの悪魔がやって来て不良さん達は自分の仲間を見捨てて逃げ去ってしまった。 俺達も捕まったら厄介になるから余った体力でどうにか逃げ出す事に成功した。
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