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だが、僕はそれに引っかからなかった。
四月のある日、僕は母に連れられて、総合病院へ行った。
小児科のところで診てもらった。
結果…
「大変申し上げにくいのですが…あなたのお子さんは、耳が聞こえておりません。」
「え…?」
「高度難聴です。それにより、言葉すら話すことは出来なくなっているのです。」
「そんな…。嘘だと言って下さいよ。」
「辛いでしょうが…事実、何も聞こえていません。」
僕の診断結果は信じ難いものだった。
一歳の頃、少し聞こえていたらしいのだから、信じ難かった。
その後、母は、僕を聾学校に通わせた。
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