ユウキの記憶

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「人間なんて、非情な存在さ。そして…」 ユウキは、片方の手を空にかざして、真白な空の何かを掴もうとしているかのように、手を動かした。 「儚い。」 ユウキはそう言い切った。 「所詮、人間は生きるために必死なのだ。優しさなんて、どこにもない。生きることを捨てた者にしか、優しさはもたねぇ。」 かざしていた手が力無く、パタリと地に落とす。
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