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ある日のことです。
少女はついに全ての人を食べ尽くしました。
少女はやり遂げた気持ちで胸がいっぱいになりました。
少女はしばらく小躍りしながらハシャぎまわりました。
こんなに楽しい気分は生まれて初めてのことでした。
そうしてしばらく時間がたった頃、少女はまだ興奮した気分のまま何とはなしにふっと隣を見やりました。
隣には誰もいません。
遠くまで見回してもそこには誰もいませんでした。
少女が大嫌いだった人間は、この世界から消え去ってしまっていたのです。
何にも無い誰もいない場所で、少女はひとりポツンとたっています。
少女はもう永遠に満たされることはありませんでした。
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