「唄う少女」

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樹「うん? なんだ?」 女生徒「……いえ。何をそれほど焦っていらっしゃるのですか?」 樹「は?」 そんなことは見りゃ分かるだろ? 君が飛び下り──── 樹「………」 女生徒「?」 ──ふと、我に返ると。 女生徒はいつの間にかフェンスのこちら側……俺の隣にいた。 樹「──ああ、いや。受験戦争、 生き残れるかなーって」 女生徒「……きっと大丈夫です。頑張って下さい」 樹「………。ありがとう」 いや、無理。 こんなマヌケな脳ミソじゃ絶対に志望大学、落ちるって。
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