序章―The World―

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イエーゴは黒い球体を真っ二つに破壊しそのままディアゴに剣を突き刺す。 貫通したその体はゆっくりとその場に倒れ込む。 「はぁはぁ……終わりだディアゴ… 虚空の先に在りし未来――我は平和を望む……」 イエーゴの長い詠唱がその場包み込む―…。 「封印か…しかし我はどんな封印をされようともまた生き返る…この世界に負の感情がある限りワシは死なん!!…よく覚えておけ小僧!!」 「お前は人を殺しすぎた俺の友達…家族…戦友達…しばらくこの地で眠りつくが良い、そしてまたお前が現れたとき我が倒そう…俺が死んでも変わりの…いや未来の勇者がまたお前を倒すだろう。」 「フハハハ…戯れ言を…」 「【虚空の彼方】」 イエーゴが唱えるとディアゴを囲む丸い魔法陣が出現し青色に光る。 残るのはイエーゴとディアゴの笑い声であった。
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