永い曇天、紅い濃霧

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パチュリー 「『スプリングウィンド』!」 霊夢 「ッ!!」 (風)  ビュオオオオオオオオオオオッ!!!! 突風――― 魔法使いの特徴…それは接近戦に弱い事。 ひと度戦闘になったら、まずは距離を取る…それがパチェの最近の戦い方だ。 パチェはなんの詠唱もせずに、人を吹き飛ばす程の強風を起こす事が出来る。 パチュリー 「……よし、これなら…… Йτ^ξγαηυ――……」 パチェが詠唱を始めた。 空に、大地に、大量の魔法陣を展開していく… 準備が十分に整った魔法使いは本当に強い! その中でもパチェはかなり上位の魔法使い。 たった3秒で詠唱を終わらせてしまう位だ! ………喘息がなければ。 パチュリー 「――準備完了…… ケホッケホッ…!」 詠唱が終わった瞬間、しゃがみこんでしまうパチェ。 やはり、無理をさせていたか…! 早く、回復しないと―― (光)  パアアアァァァァ…… パチュリー 「月木符『ルナヒールライト』 後は……ケホッ…」 ――な、力が戻ってきた…? フランドール 「これは……パチェは、回復の魔法を唱えてくれたの?」 パチュリー 「ええ…後、足止め用の罠と…」 (針)  トトトトトトトッ!! フランドール 「うわっと、危な!」 パチュリー 「ケホッ…えっと、悪いんだけど…今度は私がしばらく動けそうにないの。」 フランドール 「…わかった、私が運んであげるわ!」
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