平安の妖怪少女

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さとり 「心を覗かれるのは当然不愉快でしょうが…」 成る程、やっぱりそういう妖怪か。 フランドール 「別に良いわよそれくらい。 丁度今日は驚きの出来事があったの。 "そのつもりになったら"何時でも読み取ると良いわ。」 さとり 「………」 こいつは恐怖を糧として喰らうタイプの妖怪… ただ、最近の人間はちょっとやそっとじゃ驚きはしないから、ひもじいんだろうな。 可哀想だからほんの少しビビってやろう。 さとり 「いえあの、そのような嘘臭い恐怖など…私はしっかり三食食べていますよ? …というよりも、今回は食事に来た訳ではないのですが。」 フランドール 「あ、そうなの?」 さとり 「はい。 例えば貴方と妹さんの容姿の事とか。」 フランドール 「…っ!」 さとり 「"ごちそう様"。 …とまぁこのように、私は食事には困ってません。」 フランドール 「……ふっ…そのようね。 …で??」 さとり 「…失礼しました。 貴方のその姿についてですが、まずそうなった原因と…元に戻す方法を教えましょう。」 フランドール 「その話、もう一人にも聞かせたいわ。 詳しく話して頂戴。」 さとり 「構いませんよ、むしろその方が良いでしょうね。」
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