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パチュリー
「じゃあ私も――」
フランドール
「ありがとうパチェ、でももう大丈夫よ。」
これ以上、パチェに無理はさせられない。
日傘(ここ)までたどり着けただけでも有難いんだ、後はもう一人でやれる…!
――さて、まずは…さとり。
さとり
「はい?なんでしょう?」
フランドール
「貴方は私の心を読んだんだから、御互い様って事で。」
運命を操る程度の能力――発動!
さとり
「……!」
フランドール
「案ずるな、私も貴方を"視る"だけだ。」
そして説明しようッ
私は全てのモノの運命を視る事が出来る。
運命という未来を垣間見る事で、その意味を、意思を、推理し、推測する…
もっともこれだけでは、運命を視る程度の能力となるわけだが――
さとり
「成る程…言うなれば未来予知の能力ですか。」
フランドール
「そうさ、あらかじめ未来が分かっていれば対処も出来る。
貴方が何の為に地上に来たのか?
未来を見れば、そんな事も大体分かっちゃう。」
ついでに成否もね。
それをそれとなく忠告して成功に導くか、失敗させるかは私の気分次第…
これが運命を操る程度の能力!
他にもまだ仕組みはあるけど、これ以上はシークレットだ。
さとり
「成る程成る程…あら?
私の目的は達成されるのですか。
それなら安心して事を進められますね。
……ところで――」
パチュリー
「あのさ、私が一人置いてきぼりなんだけど。
やっぱり何を話してるのか興味あるのよね…
悪いんだけどレミィ、口で喋ってくれないかしら。」
フランドール
「ああ…そうね、悪かったわ。」
読む能力同士のせいか、言葉要らずで極端な会話になっていたか。
もうパチェの力を借りるつもりは無いのだけど…情報を持たすくらいなら、まぁいい…むしろ持たすべきかな。
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