平安の妖怪少女

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フランドール 「まず…さとりは、近いうちに妹を見つけるわ。 …妹が手に持っているのは鏡かしら? それをさとりに向けて……姿が変わって――」 ――ん? なんだこの運命は? さとり 「……そうですか、その未来が本当ならば、あまりのんびりはしていられませんね。」 パチュリー 「どういう事なの? さとりが何になるって?」 フランドール 「…この運命だと、さとりは妹と"姿が入れ替わる"…まさか、これは『トトの鏡』?」 ――いや、しかし…私の持つ『トトの鏡』と…違う鏡だ!! さとり 「ご名答――その鏡は『トトの鏡』ですよ。」 パチュリー&フランドール 「「…ッ!!」」 さとり 「そう、"鏡は複数枚ある"のです。 因みにレミリアさん、私は『トトの鏡』を持ち出した妹を気にかけてはいますが、探しに来た訳ではありませんよ。」 フランドール 「何…?」 さとり 「妹は、常に意識の外側にいるため、誰にも感知されずに動けます。 そんな彼女を探し見つけ出す事なんて、とても出来ませんから… 私の目的は――」 (衝突)  ドゴッ!! さとり 「――うッ…?!!」 こいし 「お姉ちゃんゲット~!」 さとり&パチュリー 「「な――」」 こいし 「それじゃあ皆さん、さようなら~♪――」 (腕掴み)  ガシッ! こいし 「――ん? あれ?」 フランドール 「…誰にも感知する事が出来ないって?」 さとり 「……!……?!」 フランドール 「私が視るのは人じゃない、運命だ。 忘れたかい?」 さとり 「こいし…? まさか、こいしなの?」 こいし 「え~、うっそ~ん、見つかった~?! …この手のせいか…離してよ~…!」 フランドール 「意識の外側、か…」 パチュリー 「無意識を操る程度の能力… 意識ある者と繋がれば、その能力は無意味に変わるのね。」 さとり 「こいし、大人しくなさい。 私を拐おうとするなんて、何のつもりなの?」 こいし 「む…う~…」
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