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「あ、あ、アルアメイア……だと?嘘だろ!?」
少年はアルアメイアという言葉を聞くと、椅子から立ち上がった。
「わかるのか!?」
エルフも驚いた様だ。
声を大きくした。
「知らない!ぜ~んぜん知らない!ビックリするぐらい知らない!」
どうやら少年は全然知らない様だ。
首を横に振っている。
しかし、その態度にエルフは怒りをあらわにし、少年同様立ち上がった。
「ふざけるのもいい加減にしろ!」
強く机を叩く、渇いた音が部屋に響いた。
「私もお前がこの世界の住民として違和感を覚えた……だから!」
「真面目になんか考えられっかよ……」
エルフは少年の悲しみの表情に言葉を失ってしまった。
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