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「……私だけでは話にならなそうだな」
エルフは立ち上がると、席を外す。
うなだれる少年を見下ろすと、ため息がもれた。
「怒鳴ったりして悪かったな……話のわかる人を連れて来る。ここで待っていてくれ」
エルフはその長い赤い髪を靡かせ、出入り口へと姿を消した。
「アルアメイア……か」
少年は誰に言うわけでもなくつぶやく。
聞いたこともない場所ならまだしも、寝て起きたらここにいたのだ。
「…………」
違う世界だと答えがたどり着くには自然なことなのかもしれない。
「パジャマで異世界か……プッ！パジャマで異世界！」
少年は少し笑うと、顔をあげる。
「パジャマで異世界探検！」
少年の足は外へと向けられていた。
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