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ひとしきり笑った少年だったが、ラティーシャと長老の姿が見えなくなるとまたデッドハウンドとじゃれあった。
「しっかし、あれだな。あれ!何もないな!」
見回すと木々と家と犬。
一度落ち込むととことんだが、基本的には楽観的な考えの持ち主である少年は今は落ち着いているようだった。
そして、数分後。
「人間よ!貴様に聞きたいことがある!」
「だから、遠いって!あんまり聞こえないから!」
家の隅から声を張り上げる長老に文句を言う少年。
声があまり聞こえないので家へと足を進めた。
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