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「もぉ!まずオレが質問する!!いい!?」
少年は強引に話を進めようとしたが、長老は顔をしかめる。
が、少年は面倒臭くなったのかデッドハウンドを呼ぼうとすることで黙らせた。
「この世界がアルアメイアってのは聞いた……エルフと人間について教えてくれ」
長老は目を細め、疑いの視線を向けたが、ため息をはく。
「ふぅ……まあいい……エルフとはわしらのことじゃ。森の守人とも言う……ふむ、いざ自らのことを説明するのも難しいものじゃな」
「……じゃあ人間は?」
「人間か……人間は最後の脱落種じゃ。最後の最期まで統率のとれんかった種族でもあると聞いている」
長老は思い出すかのように話を紡ぐ。
「戦いを望む者もいれば平和などという戯れ事を言う者もいたそうじゃ」
「ふ~ん……」
少年はいまいち話が飲み込めない。
平和、それは少年のいた地域にはあって当たり前のものであったから。
どこか他人事のように聞いていた。
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