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長老がデッドハウンドに追われながら帰った日から二日後。
長老に呼び出され、村の中心部を歩いていた。
「なあ、すげー見られてるんだけど……」
「……」
少年は隣を歩くラティーシャに声をかけるが返事はない。
「でた!無視攻撃!」
神妙な顔つきをする彼女を横におどけてみせるが反応はまったくなかった。
「しっかし、みんな耳長いし、なんていうか田舎だなここは」
家か覗くように見られている少年はその視線を追うようにエルフと回りの風景を眺めている。
ラティーシャの家の周りとは違い、森に囲まれてはいないが、家のつくりそのものは似ていた。
「長老の家はそこだ」
「ん?どれ?」
ようやく言葉を発したラティーシャであったが、少年には伝わらなかった。
(同じ家しかねーからわかんねー)
似た家が複数あるため、区別ができないでいた。
そんな少年をよそにラティーシャは一番近くにある家へと入ったいった。
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