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帰り道。
「マジかよぉー、最悪だよぉー、どーすんだよぉー」
「…………」
少年はただ泣きごとばかり口にしていた。
そんな中、村に来てから様子がおかしいラティーシャは俯き、声を発しない。
「エルフの恥」
そんな時だった、微かに聞こえた言葉。
少年の耳が動く。
「恥?オレといるから?」
「…………」
何も答えないラティーシャを見ると少年は段々と泣けてもくるが、意味のわからないことに腹立ちもした。
「オレだって来たくて来たわけじゃねーのに」
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