異世界アルアメイア

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「あぁ~本当になんだよここぉ~」 少年は、半ベソをかきながら歩き続けた。 右を見ても左を見ても木、まだマシなのは、日は高くそこまで薄暗くはないということだけだった。 「犬はでけぇし、首二つあるし、虐待されてるし……可哀相に……」 先程の犬を思い出すと、少し憂鬱になる。 が、歩く足を止めることはない。 歩くという以外この状況を打破する術も持たない少年は、歩き続けた。 しかし、この森は深く長い。 いつの間にか、高かった太陽は低くなり、景色は暗くなる。 そんな時少年は、一筋の光明を見た。 暗い景色に、ある一点だけの光。 「あれは……たき火か?」 少年は、その光明に向け駆け出した。
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