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「ほら!ってなんだよ!今絶対、嫌って言ったんだよ」
嬉しそうに笑うラティーシャに少年は眉をひそめた。
「いや、私にはいいぞって聞こえたぞ?なっ?」
「バウッ!」
「ほら!」
またラティーシャの問い掛けに答えるようにデッドハウンドは吠える。
「ほら!ってなんだよ!ってかお前もなんでも吠えるなよ!もー!」
そう言って少年はまたデッドハウンドの頭を撫でる。
そして、気持ち良さそうに目を細めるデッドハウンド――。
その頭の上には優しくラティーシャの手が置かれていた。
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