異世界アルアメイア

6/13

2217人が本棚に入れています
本棚に追加
/59ページ
光に近づくと、少年は暗闇の中から、隠れるようにその光を眺めていた。 そして、光の傍らに切り株を下敷きにして座る女性。 (コスプレか……?森の中で?…………プッ!森の中でコスプレ!初めて見たんですけど!夜に森の中でコスプレする人!!) 少年は自分の言葉で、自分を笑わせていた。 少年がコスプレと思うのは無理もない。 焚火に映える赤の髪色に、さらさらと熱気に揺れる長い髪。 ここまでは少年の知る世界にごまんといただろう。 しかし、ここからが少年がコスプレと勘違いする理由。 横に長い耳と、焚火の光によって輝く銀の鎧と白銀の剣。 少年が眺めていると、いきなり女性剣士の姿が消え、自身の首に冷たい感覚が走る。 「貴様!人間か!!」 それがこの女性との出会い。 未知の世界を知るきっかけになる。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2217人が本棚に入れています
本棚に追加