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「あのな……?ここはエルフの森だぞ?人間がいるような場所じゃないだろ?だから、人間かどうか聞いたんだ」
要約すると、見た目ではなく、エルフの森は本来人間が決して居ない場所なのである。
読んで字の如く、エルフが住んでいるのでエルフの森と呼ばれている。
女性は、剣を納めた。
どうやら少年に害はないと判断したらしい。
しかし、その少年はというと、首を傾げていた。
(エルフの森……?)
初めて聞く単語は、少年の住んでいた地区にはない。
外国人特有のなまりもなく少年と話せる時点で、恐らくだが日本人ということがわかる。
なので、少年はある答えにたどり着く。
(この人は何を言ってるんだろう……何が、あのな、だ!)
静かな森に、パチパチと焚火の燃える音だけが存在していた。
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