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ここはクレメル城。
金髪・長髪・美形の王子がフルートの演奏をしている。そこにお世話係の少女が現れた。
ファト
『グレース様ぁ~今日もお元気そうで何よりです~!!』
グレース
『うるせぇ』
ファト
『あ!まーたミカン投げ捨てて…ビタミンCはしっかりとりなさい!』
グレース
『…うぜぇって…』
ファト
『あ!高級なメロンまで…しっかり食べなさい!』
グレース
『うぜぇって言ってるだろ!』
ファト
『グレース様!』
グレース
『あぁ!?』
ファト
『あ~ん・・・その怒った顔も…す・て・き!!』
グレース
『痛っ!何しやがるんだよ!』
グレースはファトがふざけてミカンを顔面にぶつけたためキレてしまった。ミカンは潰れてベトベトになっている。そこへ現れたのはお世話係長のメリアだ。
メリア
『グレース様、ファト…何をしているの?』
ファト
『お姉様ぁ~!グレース様が苛める~!』
グレース
『はぁ!?元はと言えばテメェだろ!!』
ファト
『ファトが可愛いからって苛める~!』
グレース
『いや…全然可愛くねぇし』
ファト
『…テメェに言われたくねぇよ…猿(黒)』
ドスのきいた低い声でファトは呟く。もちろんグレースは聞き逃さなかった。
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