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日曜日。
再び学園を訪れた海斗を出迎えたのはなんと学園長。
そして通された学園長室には、文字通り書類の山がいくつも存在していた。
しかもその内のいくつかは雪崩を起こし、床や机の上を埋め尽くしている。
その上を学園長は歩くのだから、海斗は一瞬躊躇した後、彼の後に続いて書類の上を歩いた。
ドワーフである学園長は一メートル程度しか身長が無く、海斗の目線とは高さがだいぶ違う。
そのため、学園長は机の上にある書類を退かし、そこに立つことで海斗と視線の高さを合わせた。
そして告げられたのは、編入試験に合格したということ。
続くのは学園の説明。
禁じられていることや、許されていること、敷地内にある施設や寮についてなど。
「そうじゃ、おんしは寮に入るのかの?」
「そうですね……御願いしても宜しいでしょうか?」
海斗の自宅から学園までは少々距離がある。
飛んで来れない距離でもないのだが、荷物を持って飛ぶのは正直言って面倒なのだ。
「あいわかった。手配しておくわい」
海斗が学園長に感謝の言葉を述べると、学園長は何かを思い出したかのように机の引き出しを漁った。
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