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同時刻、駅前のゲームセンターで、二人仲良くプリクラを撮る女子高生がいた。
「アハハ!菜桜この顔はヤバいって~!」
「えー!超ウケるのに~!私の最強の変ガオだよ~?」
ブーッ、ブーッ、ブーッ…。
そんな二人の談笑をさえぎるかのように、ケータイのバイブが鳴った。
「菜桜?ケータイ!」
「あ、これ電話!お母さんだ。」
ピッ。
耳に押し当て、通話ボタンを押した。
「お母さん何ー?」
「菜桜!大変なの!すぐ帰ってきて!」
「は!?どうしたの!?」
「鋼志くんが…!」
焦っている母親の返答に、菜桜は凍りついた…。
「…え?交通事故…?」
…母親から伝えられたその事実に、菜桜は血の気が引いていくのを感じた。
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